当院ではレビトラジェネリック・バイアグラジェネリックが推奨薬です
ED(勃起不全・イーディー)
EDとは
EDとは勃起不全のことです。勃起が起こらない、または十分な勃起を維持できないなどの勃起機能の低下が表れる症状のことをいいます。
全く勃起が起こらないのはEDとすぐに判断できますが、稀に性行為が行えない、性行為中に勃起が治まってしまう、勃起時に十分な硬さを出せないなどもEDの症状に該当します。要は、満足に性行為ができる程の勃起かどうかがEDかそうではないかの判断となります。
日本人男性のうちEDは1,800万人
1998年の調査によると、中等度ED「たまに勃起はする。または行為中は勃起を維持することができる」、重度ED「勃起することが出来ず性行為不可能」の日本人男性の人数は、約1,130万人でした。現在では1,800万人を超えるといわれています。2025年には、ED症状を有する男性の数が世界で3億2,000万人に達すると言われています。
年代別に見ると、40代は5人に1人、50代は2.5人に1人、60代は1.7人に1人が中等度以上のEDというデータがあるそうです。
EDの有病率(世代別)
年齢 | 有病率 |
---|---|
40歳台 | 20%以上 |
50歳台 | 40~50% |
60歳台 | 60% |
70歳台 | 70%以上 |
性生活に満足しているか?
2000年に日本全国の30~79歳の既婚男女3,854名(男性:2,034名、女性:1,820名)を対象に、EDに関するアンケート調査が行われました。
「EDの自覚がある」と答えた男性は29.9%と、およそ3割がEDを自覚しています。
また、「性生活に満足しているか?」との質問に対して、「とても満足」「まあまぁ満足」と回答した男性の割合は、 EDの自覚がない男性が61.8%だったのに対し、EDを自覚している男性は28.7%に留まりました。
ところが、EDを自覚し、性生活に満足していない男性が全体の約3割もいるにもかかわらず、実際に医療機関で相談した人はおよそ90万人と、全体のわずか4.8%でした。アメリカ人の1/10の水準です。
このアンケート結果から、日本人男性の多くが、EDを自覚し、性生活に影響があるにもかかわらず、放っておいていることがわかります。
EDは進行性の病気です
EDの原因は様々であり、年代を問わず20代や30代でも十分に起こりえます。
また、EDは進行していく病気のため、ほうっておくと段々と悪化して、取り返しのつかないことになります。EDは早めの治療が必要です。
勃起のメカニズム
勃起は、性的刺激を受けると脳から信号が送られ、神経を介して陰茎に伝わり、陰茎海綿体の動脈が拡がり血液が流れ込み勃起が起こります。
勃起とは、性的刺激によって大脳が興奮すると、その性的興奮が電気信号となり、脊髄を通って勃起中枢に伝わり、陰茎海綿体の神経に届きます。すると、海綿体の中で「一酸化窒素」が放出されて血管や筋肉に作用し、サイクリックGMP(cGMP)という物質が増加します。
cGMPが増加すると、海綿体の筋肉が緩んで血管が拡張し、血液が大量に流れ込むため、スポンジ状の組織である海綿体が血液で充満されます。こうして、下方に垂れていた陰茎は硬く大きくなり勃起現象が起こります。
しかし、海綿体に血液が流入しただけでは勃起を持続することはできません。ある程度血液が流入すると、海綿体の静脈が圧迫されて塞がり、これにより血液の流出が防がれ、勃起を維持できるようになるわけです。
このように、勃起とは、性的な刺激を受けることによって、陰茎が大きく硬くなる生理現象の事を言います。
また、陰茎海綿体に多く存在するPDE-5がcGMPを分解することで、勃起は治まります。
EDの原因と治し方
EDにはさまざまな原因があり、原因・症状別に治療方法にも違いがあります。
まずはEDの原因・症状と特徴を簡単な表でまとめて紹介します。
①器質性ED | 物理的に勃起ができなくなるEDで、年齢の高い人が多い。 ED治療薬の服用で勃起力が復活する場合が多い。 |
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②心因性ED | 心理的、精神的な原因でおこるEDで若い人でもEDとなる。 精神的なケアを必要とする。 |
③混合性ED | 器質性EDと心因性EDが密接に関わったED。 どちらの症状が強いかなど自分で判断するのは難しい。 |
④薬剤性ED | 特定の薬剤の服用で起こるED。 薬剤の使い方など指導を受ける必要がある。 |
①器質性ED
器質性EDは血管、神経、代謝環境など身体の不調で物理的に勃起できなくなるEDです。
加齢性の影響により、血管の老化や糖尿、高血圧、高脂血症、前立腺肥大の手術といった場合に見られます。
その他に、加齢とは別に事故などによる神経障害や血管の圧迫なども原因となります。
器質性EDになる可能性がある症状
- 加齢による動脈硬化(血管の老化)
- 生活習慣病(糖尿病、脂質異常症、高血圧など)
- 外科手術や事故で血管が損傷
- 神経障害(てんかん、脳卒中、パーキンソン病、多発性硬化症など)
- 内分泌系の機能低下(テストステロン減少、原発性腺機能低下症など)
こうした器質性EDの治療にはED治療薬の服用が推奨されています。
②心因性ED
心因性EDは心理的な問題が引き起こすEDです。 「機能性ED」ともいいます。
心理的な問題は、性行為に直接関わる相手との間の問題だけではありません。
会社や生活でかかるストレスや、過去のトラウマといったことも原因になる場合があります。
また、勃起力があっても、若さや経験不足による性行為の失敗等がきっかけにうまく性行為を行えるかを悩み、EDとなってしまうものも心因性です。
心因性EDになる可能性がある症状
- 性行為に対する不安
- 性行為の失敗といったトラウマ
- 日常の過度なストレス
- 夫婦生活の問題
- うつ病、統合失調症といった精神疾患
しかしこれら心因性EDの場合、勃起機能は失われていないことがあります。
そのため、心因性EDの治療法は、EDの専門医に相談したり、精神疾患やトラウマなら心療内科などでその原因をゆっくりでも取り除いていくことが治療につながります。
③薬剤性ED
薬剤性EDは服用している医薬品の副作用により症状が出てしまうタイプのEDです。
こちらも薬の服用で起こるEDのため、加齢は関係なく若い年齢でも発症します。
ただ、薬剤によりEDとなっていても、心の問題や年齢による勃起機能の低下と勘違いしがちです。
そのためEDになった際は自己判断は避け、医師に診察してもらうようにしましょう。
薬剤性EDになる可能性がある医薬品の例
- 精神安定剤
- 抗うつ薬
- 睡眠薬
- 向精神薬
- 降圧剤
- 男性ホルモン抑制剤
- ステロイドなどアレルギー用剤
こうした薬剤がすべて必ず薬剤性EDとなるわけではありませんが、疑いがあればまずクリニックに相談しましょう。
薬剤性EDとわかれば、休薬日を設けたり薬の種類を変える、薬の量を減らすといったことなどで治療は可能です。
④混合性ED
器質性EDと心因性EDのどちらも複合したEDが混合性EDです。
はっきりとした判断は難しく、器質性EDとなったことを気に病むあまり心因性EDに発展したり、心因性EDから性機能が低下し器質性EDとなることもあります。
ED治療薬の服用で改善が見られなければ、心因性を疑って原因を見つけていくといった治療法で改善する方法を探っていきます。
ED治療薬の作用
ED治療薬はどれもPDE-5阻害薬で、勃起を補助します。
PDE-5とは陰茎海綿体に多く存在する酵素で、平滑筋を弛緩させる情報伝達物質であるcGMPを分解させる働きがあります。このPDE-5が活発に働いてしまうと勃起の障害となるため、ED治療薬でPDE-5の働きを阻害し、cGMP濃度を上昇させ勃起を促します。
ED治療薬の比較
ED治療薬はどれもPDE-5阻害薬に分類されますが、効果時間や服用方法に違いがあります。また、全てのED治療薬で、同一成分のジェネリック医薬品が発売されており、安価で購入することが可能です。
ED治療薬比較表 | |||||
---|---|---|---|---|---|
タイプ | 即効型 | 超即効型 | 長時間作用型 | 即効・長時間作用 | |
薬剤名 | バイアグラ | レビトラ | アバナフィル | シアリス | ウデナフィル |
用量 | 50mg・100mg | 10mg・20mg | 100mg・200mg | 10mg・20mg | 100mg・200mg |
効果発現まで | 30分~1時間 | 15~30分 | 15分 | 1~2時間 | 30分~1時間 |
持続時間 | 3~6時間 | 5~8時間 | 5~6時間 | 30~36時間 | 12~24時間 |
特徴 | 処方実績No1 | 処方実績No.2 | 最も早く効く | 副作用が少ない | 副作用が少ない |
しっかりとした効果 | 糖尿病ならレビトラ | 即効型のシアリス=ウデナフィル |
ED治療薬の副作用
副作用が一部の方に見られます。アルコール摂取時の症状に似ており、一時的なもので、薬効が弱くなるにつれ自然消失しますのでご安心ください。顔のほてりや目の充血、頭痛、動悸などがあります。どれも勃起を促す作用として、血行がよくなる事で起こります。もし副作用が心配な場合は、医師に相談しましょう。
ED治療薬の注意事項
また、以下に該当する方には処方できません。(禁忌)
- 硝酸剤あるいは一酸化窒素(NO)供与剤(ニトログリセリン、亜硝酸アミル、硝酸イソソルビド等)を投与中の方
- ED治療薬の成分に対し過敏症の既往歴のある方
- 心血管系障害などの理由で性行為自体が不適当と診断を受けた方
- 重度の肝機能障害のある方
- 低血圧の方(血圧<90/50mmHg)または治療による管理がなされていない高血圧の方(安静時収縮期血圧>170mmHgまたは安静時拡張期血圧>100mmHg)
- 6ヶ月以内に脳梗塞、脳出血や心筋梗塞の既往歴がある方
- 網膜色素変性症の方
他にも薬剤によって併用禁忌薬があります。
お薬手帳を持参し、必ず病院や専門のクリニックなどの医療機関を受診してください。
EDに関する良くある質問
Q.副作用にはどのようなものがありますか?
A.副作用が一部の方に見られます。アルコール摂取時の症状に似ており、飲んで効き始める頃に顔のほてり感がありますが、 これはED治療薬の血管拡張作用によるもので、効果が表れた証拠でもあります。他は頭痛などがありますが一時的なものです。
Q.ED治療薬は何歳まで使用可能でしょうか?
A.バイアグラ、シアリスに年齢制限はございません。
Q.ED治療薬は妊娠に影響はありますか?
A.妊娠しても胎児にはまったく影響はありません。
Q.ED治療薬の郵送や通信販売はできますか?
A.オンライン診療が可能です。診療後郵送いたします。
Q.診察の際に直接ペニスを診察しますか?
A.診察は問診が主で、直接ペニスを診察することはございません。
Q.肝機能障害を指摘されているのですがED治療薬を服用できますか?
A.特に問題ございません。ただし進行して、肝硬変となった方は服用できません。
ネット通販・個人輸入代行にご注意
ネット通販・個人輸入代行サイトから購入する薬に偽造品(偽物)が混入しており、問題になっています。製薬会社の調査結果では約60%の薬が偽物だったそうです。見た目が全く同じ偽造品もありますので注意が必要です。薬が効かなかっただけではなく、健康被害の恐れもあります。
インターネットサイトでの口コミなど、一般の方の感想をうのみにせず、医師と相談して薬を服用されることをお勧めします。
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