EDが世間に認知されるようになってきましたが、まだまだ世間的には男性にとってデリケートな問題のため、個人によっては症状を重く受け取り、深く傷つくことがあるかもしれません。1998年の調査で1130万人もの人がEDであったことが判明しています。当時、4人に1人がEDだという統計になっていましたが現代ではさらに増加し、3人に1人がEDであると考えられています。
年齢によらずEDは発症しますが、ED治療薬で改善します。金沢ユニットクリニック・及びユナイテッドクリニックは、すべての院が駅から近い位置にありますので、お気軽にご来院ください。
今回は三大ED治療薬の1つであるシアリス(Cialis)のジェネリック医薬品であるジョナリス20(Jonalis20)についてです。
ジョナリス20とは
上記にもある通り、有効成分をタダラフィル(Tadalafil)としたED治療薬シアリスのジェネリック医薬品で、インドのジョナケイエムファーマ社(Jonekayem pharmaformulation Pvt.Ltd)が製造販売しているのがジョナリス20です。ジョナケイエム社はED治療薬の他にも軟膏などの外用薬やカプセル錠などのジェネリック医薬品を数多く手がけています。ジェネリック医薬品とは、先に研究開発費用と時間をかけて発売した先発品の特許期限が満了した後に発売された同成分、同効果を得ることができる費用が抑えられた医薬品で、後発医薬品や後発品などとも呼ばれます。
※金沢ユニットクリニック及びユナイテッドクリニックではED治療にジェネリック医薬品を推奨しています。
シアリスとは
シアリスはアメリカのイーライリリー社より2003年に発売され、日本国内では2003年に認可されました。タダラフィルを有効成分としたED治療薬で、世界で初めてのED治療薬であるシルデナフィル(Sildenafil)を有効成分としたバイアグラ(Viagra)やバルデナフィル(Vardenafil)を有効成分としたレビトラ(Levitra)の後に販売されたため、比較的新しいED治療薬と言えますが、先に発売された2つのED治療薬と異なる効果をもたらすことからバイアグラ、レビトラ、シアリスを三大ED治療薬と呼びます。
タダラフィルとは
ジョナリスもシアリスも有効成分は同じタダラフィルになります。タダラフィルはED治療薬としてだけではなく、肺動脈性肺高血圧症(PAH)という指定難病の治療薬であるアドシルカ(Adcirca)の有効成分としても働きますし、前立腺肥大症にともなう排尿に関する障害の治療薬のザルティア(Zalutia)の有効成分でもあります。
同じ有効成分でも薬剤名や商品名が異なるのは、適応症とタダラフィルの用量が異なるためです。上記にもあるようにそれぞれの適応症があり、それに伴った用量があります。ED治療薬としてならばタダラフィル20mg、アドシルカなら40mgですしザルティアは5mgとなります。
基本的にED治療薬は保険適応外になるため、有効成分の含有量が多いアドシルカでED治療を目的として使おうとしても、アドシルカは保険適応であることと共に「肺動脈性肺高血圧症」であると診断されなければ処方されません。逆にED治療薬を肺動脈性肺高血圧症に使おうとなったとしても、症状に対する作用量に達するまで複数錠を服用しなければならないため、作用が強く現れ過ぎてしまったり、身体に負担がかかるため危険です。
ED治療薬としてのタダラフィル
バイアグラのシルデナフィルやレビトラのバルデナフィルと同様にPDE-5(ホスホジエステラーゼ5型)が勃起を治める酵素が活性するのを阻害し、cGMP(環状グアノシン一リン酸)の働きを促すことで陰茎の海綿体への血流を補助します。ED治療薬のこうした作用からPDE-5 阻害薬と呼びます。
PDE-5阻害薬としての作用の他にも特徴があり、タダラフィルはブロック状構造であることから今までにない長時間の効果持続を示します。バイアグラやレビトラが最長約6~8時間の効果維持に対してタダラフィルを有効成分とするシアリスやジョナリスは最長で約36時間になります。個人によって差はありますが、ED治療薬の中では一番効果が長く続きます。
口コミサイトや評価サイト、通販サイトなどでよくジョナリスやシアリスを「食事やアルコールの影響を受けない」と記載されていたり、影響が少ないとしていますが、基本的にED治療薬全般で食事の影響は受けます。
ジョナリスの飲み方・服用方法
ジョナリスは1日1錠20mg錠を水で服用してください。次の服用の際は24時間以上の間隔を空けてから服用してください。効果持続時間は個人差もありますが、30~36時間持続するため、週末の夜に服用した際、日曜の朝まで効果が続くことから「ウィークエンドピル」と海外では親しまれています。
ジョナリスの副作用
ジョナリスの有効成分タダラフィルは副作用が比較的少ないとされていますが、現れやすい副作用としては、頭痛やめまい、鼻づまりや鼻水、下痢や動悸が挙げられます。その他にも個人差によってはよく現れる副作用があるため、気になる方は専門のクリニックや医療機関でご相談ください。また、特に頭痛が気になる方はロキソニンなどの鎮痛剤が併用できます。
ジョナリスを服用できない人、服用禁忌
有効成分のタダラフィルを服用できない方は、タダラフィル製剤でアレルギーの既往歴がある方、硝酸剤またはNO(一酸化窒素)供与剤を服用中の方、リオシグアトを服用中の方、心血管障害の方、不安定性狭心症や3ヶ月以内の心筋梗塞の既往歴がある方、コントロールされていない不整脈、90/50mmHgの低血圧やコントロールされてない170/100mmHgの高血圧の方、6ヶ月以内に脳梗塞や脳出血の既往歴がある方、重度の肝障害をお持ちの方、網膜色素変性症の方になります。
この他にも薬剤の飲み合わせや併用注意、併用禁忌とされる薬剤もあります。個人の勝手な判断でインターネットの通信販売や個人輸入代行業者などで薬剤の購入をされると、思わぬ健康被害や副作用によって体に負担がかかり、最悪の場合だと死に至る可能性もあります。薬剤の購入には必ず専門の医療機関やクリニックの医師の診断を受けたのちに処方される方が安心で安全な方法のため、ED治療専門のクリニックなど、医療機関で処方してもらいましょう。
また現在、新型コロナウイルス感染拡大に伴いオンライン診療も行なっておりますので、お気軽にご相談ください。
詳しくは公式HPをご覧下さい。