ED治療薬は、厚生労働省に認可されていないジェネリック医薬品や新薬などが多く、通販サイトで海外から個人輸入代行と言う形で入手する人が多いです。しかし、「通販サイトは危険!」とよく言われることも知っているでしょう。では、なぜ通販サイトで医薬品を買うのは危険なのでしょうか?
偽造薬はすぐそばに…
偽造ハーボニー事件
2017年1月、奈良県で世間を震撼させた事件が起こりました。医師の診察のもと薬局で処方された薬が偽造品だったのです。事の顛末は、奈良市のサン薬局平松店でC型肝炎治療薬「ハーボニー」を処方された患者が、「いつもの薬と色が違う」と通報したことからハーボニーではなくビタミン剤だったことが発覚しました。幸いにも健康被害は出なかったものの、もし服用していたら病気が進行してしまっていたことでしょう。この事件がきっかけで、「日本で手に入る薬は安全だ」という神話が崩壊したと言えます。
ED治療薬の通販業者から入手した薬の4割が偽造薬
劣悪な環境で製造されている場合も…
昨今はインターネットが広く流通し、ワンクリックで買えないものはないと言っていいほど通販サイトが発達しています。それは医薬品についても決して例外ではなく、抗うつ剤などの精神科系の薬や、AGA治療薬、ダイエット補助剤など、なかなか表立って通いにくい病気の薬が売買されているようです。その中でも特にED治療薬はネット購入する人が抜きんでて多く、悪質な業者のターゲットとなってしまっていて、通販サイトで購入できるED治療薬の約4割は偽物であることが分かっています。また、そうした偽造品や粗悪品は、海外の劣悪な環境で製造されているという実態も明るみになっていますが、そのこと自体を知らない人も多いのが現状です。どのくらいひどい環境かと言うと、麻薬を同じ場所で製造していたり、汚染されていたり、ネズミが巣くっていたりなど、想像を絶するレベルです。
悪質な手口に騙されないように!
箱は本物だけど中身は…
通販サイトにはびこる悪質な業者は、どのような手口で偽造品や粗悪品を本物のように見せかけているのでしょうか?実は偽造ハーボニー事件では、薬剤を入れるボトルは本物と同じものだったのです。ラベルも本物と同じものだったので開封するまで気づけず、患者の手に渡ってしまったようです。そうした手口は、ED治療薬の通販サイトでも見られます。また、ファイザー社製バイアグラは青色の錠剤であることは有名ですが、その色に似せるために、プリンターのインクやペンキを混入させていることもわかっています。また、大胆な業者は「シアリス100mg錠」「バイアグラ200mg錠」など存在しない容量で販売しているケースもあり、医薬品についての正しい知識がないと自分を守れないのが、通販サイトの落とし穴なのです。
海外製ED治療薬がすべて偽造品というのは真っ赤なウソ
正規の製薬会社の製品は本物!
海外製ED治療薬は偽物が多いという偏見があるかもしれません。実際に、国内純正品以外はすべて偽造薬であるかのように警告をしているクリニックが多々ありますが、海外であっても正規の製薬会社のものであれば、品質は本物です。その証拠に、通販サイトで購入できるED治療薬の約4割が偽物だとすると約6割は本物だということがわかります。ただ、その判断が難しいというのと、本物かどうかわからないのにお金を払って購入するという恐ろしさがあるため、ネット通販での購入はおすすめできないのです。確実に本物を購入したいのならば、保健所認可の正規のクリニックにかかりましょう。
ED治療薬は正規の医療機関で
個人輸入や通販サイトは危険!
ED治療薬は、EDという人に言いにくい症状のため、通販サイトを利用する人が多いようです。しかし、説明したようにED治療薬を通販サイトで購入するのは大変危険です。悪質な業者に騙されて購入してしまった偽造品や粗悪品で効果が得られないどころか、最悪の場合、死に至るほどの重篤な健康被害が生じる危険性があります。かといって、個人輸入は実際に現地に赴いて、自分の目で正しい医薬品であることを見分け、国内に持ち込まなければならないため、非常な手間と確かな知識が必要です。そのため、現実的にはかなり厳しい手段と言えます。一番手軽で安心・安全な入手方法は、正規の医療機関にかかって医師の診察の元処方してもらうことです。当院は、保健所に認可されている正規のED専門クリニックですので、安心してご来院ください。
また金沢ユニットクリニックではお電話によるオンライン診療(遠隔診療)での診察も行っております。
オンライン診療をご希望の方はTOPページのオンライン診療についてをご確認ください。