日本において発毛剤・育毛剤で最も知名度のある「リアップ(有効成分ミノキシジル)」は1999年に大正製薬株式会社から発売され、リアップブランドは「リアップX5」や「リアップ リジェンヌ」など様々な種類の製品を販売しています。
日本産のロゲイン(リアップ)
リアップの有効成分はミノキシジル(Minoxidil)で、初めは血管拡張薬として開発されていました。アップジョン社(現ファイザー社)が高血圧症の経口薬として研究・開発していましたが、後に髪を育成して脱毛症を回復させる効果がある事が分かり、脱毛症の治療薬としてアップジョン社が2%ミノキシジル外用液「Rogaine(ロゲイン)」を1980年代に製造・販売しました。
日本国内では大正製薬がファイザー社からミノキシジル外用薬の販売権利を買い取り、一般用医薬品として研究・開発が行われ1999年にミノキシジル成分1%の「リアップ」が発売されました。
画像はリグロースラボ15%(ミノキシジルローション15%)
2005年には女性用のリアップ「リアップレディ」や2009年にミノキシジル成分を5%配合した「リアップX5(男性用)」等が発売されました。
※リアップは男性用と女性用に分けられており、特に女性はミノキシジル成分5%の製剤は臨床試験がされていないため、個人の判断での薬剤変更は思わぬ結果を招く可能性があります。薄毛等でお悩みの方は専門のクリニック等で診察を受ける事を推奨します。
※リアップはAGA(男性型脱毛症)の治療に効果が期待される薬剤です。AGA以外の脱毛症には効果が期待できません、脱毛症でお悩みの方は専門の病院またはクリニックによる診察を強く推奨します。
リアップ(ミノキシジル)の効果
ミノキシジルは頭皮の毛乳頭細胞や毛母細胞を活性化し、発毛発育を促す効果があるとされており、脱毛症のある患部に塗布する事で効果が得られます。毛乳頭細胞は毛細血管から流れてくる栄養などを受け取り、髪の毛を作る毛母細胞に発毛の指令を与える役割があります。毛母細胞は毛乳頭細胞が受け取った栄養を使って髪の毛を作る作用があり、ミノキシジルは2つの細胞を活性化する事で発毛発育効果を促します。ミノキシジルには血管拡張作用もあるため、薄毛や抜け毛の患部に通常より沢山の血液(栄養)が運ばれると考えられております。よってミノキシジルは塗布した箇所の血管を広げてより多くの栄養を運び、発毛・発育を促進させる効果があると考えられております。
リアップ(ミノキシジル)の副作用
・薬液の使用箇所における痒みやニキビの発生
・頭痛・意識朦朧
・性的不能
・性欲減退
・低血圧
・不整脈、動悸
・皮膚の紅潮(ほてり)
・むくみ
・多毛症
・体重増加
・胸の痛み
などがミノキシジルの副作用として報告があり、ニキビを除き薬剤(ミノキシジル)の多量摂取で起きる副作用の症状です、これらの副作用が表れた場合は医師の診断を強くお勧めします。
リアップ(ミノキシジル)をご利用できない方
・本薬剤によりアレルギー症状を起こしたことのある方
・女性の方(女性用のリアップをご利用下さい)
・未成年者
・壮年性脱毛症(男性型脱毛症)以外の脱毛症の方(例えば、円形脱毛症、甲状腺疾患による脱毛等)
・脱毛が急激であったり、髪の毛が斑状に抜ける方
・傷・湿疹または炎症などがある頭皮
以上の方はリアップ(ミノキシジル)の使用には適さないためご使用を控えて下さい。傷や湿疹などが頭皮にある場合は完全に治ってからご利用ください。
6つのタイプ別抜け毛
1・全体が薄くなる
特徴として、生え際から頭頂部にかけて全体が薄くなる状態。
2・前頭部と頭頂部から後ろに向かって薄くなる
特徴として、前頭部・頭頂部から後ろに向かって薄くなり、進行すると側面にのみ毛髪が生えている状態。
3・前頭部からM字に薄くなる
特徴として、前頭部に生え際(特に剃りこみ部分)からM字に薄くなる。
4・額の真ん中から徐々に生え際が後退していく状態
特徴として、額の生え際(主に真ん中)から徐々に後方へ薄毛が進行する状態。
5・頭頂部から輪が広まるように薄くなる
特徴として、頭頂部から輪が広がるように薄くなる、正面から確認しずらい。
6・前頭部と頭頂部両方から薄毛が進行する
特徴として、3と5が複合した薄毛の進行、生え際はM字に頭頂部も徐々に薄毛が進行する。
AGAは男性ホルモンに影響されて進行する脱毛症です。抜け毛の原因となる男性ホルモン「ジヒドロテストステロン(DHT)」を生成する酵素「5αリダクターゼ(2型)」が主に頭皮の生え際や頭頂部に多く存在しているため、AGAにおける薄毛の進行は生え際・頭頂部またはその両方から脱毛症の症状が見られると考えられております。
男性型脱毛症(AGA)でお悩みの際は専門のクリニックへ
金沢ユニットクリニック、ユナイテッドクリニックではAGA専門のクリニックとして、専門の医師による診察と様々なAGA治療薬を取り揃えております。AGA治療は日本皮膚科学会のガイドラインによりますと、フィナステリド製剤とミノキシジルの2つの治療薬における治療方法を推奨しており、ガイドラインにおいて推奨ランクA(行う事を強く推奨する)と位置付けています。また二つの治療方法は併用が可能であり、併用することでより大きな効果が期待できます。