発毛剤で有名なミノキシジルですが、ミノキシジルの効果やメカニズムについてご存知の方は少ないのではないでしょうか。ミノキシジルはインターネットで様々な意見、口コミがあります。ミノキシジルタブレットの効果期間、効果が出るまでにかかる時間、回復するまでの効果画像。用量を5mgから10mgに変えた・飲み方を変えたらむくみの副作用が出た、服用してから太る、生え過ぎた、効果がなかった、色々な意見がありますが、口コミでの情報にはあまり一貫性がないので、もし気になる事や、質問等がある場合は、専門クリニックで専門医から直接聞くようにしましょう。
ミノキシジル(Minoxidil)とは
ミノキシジル(Minoxidil)とは日本皮膚科学会でもAGA治療推奨度Aランクの成分です。日本では大正聖夜のリアップx5等に含まれている成分がミノキシジルです。ミノキシジルタブレットは日本ではあまりなじみがない方が多いかもしれませんが、ミノキシジルは1960年代に開発されており、歴史のある薬剤です。
元々は降圧剤として処方されていた薬剤ですが、治療中の患者に多毛症が認められたことから、医療用の外用発毛剤として改めて開発されました。最初にバイアグラ(シルデナフィル)を発売した事で有名なファイザー社が「ロニテン」として内服薬の販売を始めました。
ミノキシジルタブレットの効果
ミノキシジルには髪の毛が生まれる器官である毛包に直接作用する効果があります。毛包に直接作用し、毛母細胞を活性化させることで、髪の毛の発毛や成長を促します。
ミノキシジルには外用薬とタブレット状の内服薬があります。ミノキシジルの外用薬は頭頂部には非常に効果的ですが、おでこの生え際などには効果が出ずらいものになります。ミノキシジルタブレットの場合は頭皮全体まんべんなく効果が出るので、生え際にも効果的です。また、より効果を高めたい方はタブレットと外用薬の併用も可能です。
ミノキシジルタブレットの服用方法
ミノキシジルタブレットは一日一回決められた時間に水で服用するようにしましょう。飲む時間にばらつきが出ると、血管の拡張が一定ではなくなるため、非効率的になります。より効率的に発毛させていきたい場合は、一日一回決められた時間に飲む事が大切です。
ミノキシジルタブレットの用量は「2.5mg」「5mg」「10mg」とありますが、用量は医師と相談した上で決めていただくのが良いでしょう。用量が多ければ多いほど早く多く生えるという訳ではないので、自分に合った用量を服用するようにしましょう。
ミノキシジルタブレットの副作用
AGA治療薬として使われる前は降圧薬として使われていた薬なので、血圧の低下、血液量の増加による浮腫などがあります。しかしながら降圧剤ととして処方されていたものの用量は40mgなのに対し、AGA治療で用いられる用量は2.5~10mgなので非常に安全です。
また初期脱毛という、新しくコシのある髪の毛を生やすために、古い髪の毛が抜ける症状が起こる可能性がありますが、強くコシのある髪の毛を生やすために起こる症状なので、不安になり自己の判断で服用を中止しないようにしましょう。
初期脱毛の期間は二週間から三ヵ月と個人差がありますが、症状がおさまらないという場合は医師にご相談下さい。
そのほかニキビ、多毛、低血圧、不整脈、頭痛、目眩、動悸皮膚の紅潮、霞目、むくみ、体重増加等発疹などがありますが、重篤な副作用の報告はないので、医師と相談した上で正しく服用するようにしましょう。
ミノキシジルとフィナステリド、デュタステリド
ミノキシジルタブレットを服用すると発毛効果が得られますが、AGA治療においてミノキシジルタブレットのみで治療するという方はほとんどいません。髪の毛が細くなり抜け落ちてしまう事で薄毛となってしまいますが、これは悪性の男性ホルモンであるジヒドロテストステロンの働きによって起きている現象です。
ミノキシジルは血管を拡張させる事によって髪の毛を生やす薬なので、ミノキシジルで髪の毛を生やしても、このジヒドロテストステロンへの対策を打っていない限り、時間をかけて生やした髪の毛も抜け落ちてしまいます。そこで抜け毛の進行を止める薬がフィナステリドになります。
フィナステリドとデュタステリドは悪性の男性ホルモンであるジヒドロテストステロンが生まれないようにする薬です。良性の男性ホルモンであるテストステロンが5α還元酵素と結合する事によって、悪性の男性ホルモンであるジヒドロテストステロンに変換されてしまいます。両者ともに5α還元酵素阻害薬という薬で、テストステロンと5α還元酵素の結合を阻止する事が出来ます。
2017年に日本皮膚科学会が定めたAGA治療ガイドラインではフィナステリドとデュタステリド、ミノキシジルの推奨度はAランクとされており、この二つを併用する事がAGA治療の基本になります。
通販・個人輸入による偽物にご注意ください
AGA治療は長期間に渡って治療を行っていきます。髪の毛が1cm、2cm伸びるのに一カ月かかるように、なくなりかけている毛根から髪の毛を生やすのには時間がかかります。AGA治療薬の効果判定は早い方でも三ヵ月、通常半年ほどかかるので、そこに目を付けた悪徳業者が存在しています。インターネットの通販・個人輸入などで、有効成分が全く入っていないものを手頃な価格で販売するようなケースが非常に多いです。また通販・個人輸入などで購入した薬を長期に渡って服用し、健康被害が出たケースも多数報告されています。
ユナイテッドクリニックのオンライン診療なら診察後2~3日でお薬が届きます。ネット通販よりも断然早くクリニックでの処方になるので安心安全のため是非ご利用ください。
AGA治療薬は長期に渡って服用し、効果判定にも時間がかかるので、安全な医療機関でAGA治療薬を処方してもらい、きちんと治療していくようにしましょう。